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大量培養で新薬誕生!

厚労省が認可した新薬「キムリア

ニュースでも取り上げられ話題になったのは、その価格。

2019年5月に保険適用になり、薬価は1投与で3349万円!

(当初は5000万円を超えると言われていたが、この価格に決定)


ノバルティス社のキムリア

なんでそんなに高いの?と調べてみると、、、


キムリアは、患者から取った白血球から免疫細胞「T細胞」を取りだし、

特殊な遺伝子を導入して「CAR-T(カーティ)」と呼ばれる免疫細胞を作成。

それを培養で大量に増やした後、患者の体内に戻す事で、

CAR-T細胞が、ガン細胞をやっつけて

白血病など、治療が困難なガンに効果を発揮する。





白血球を取り出してから、戻すまで約2カ月と言われており、

その間、遺伝子導入や培養がおこなわれます。 詳しくはノバルティス社のwebで。

当然、一人ずつ個別対応するので、手間と時間が非常にかかる。

結果、金額も高くなる。



培養について調べると、10の8乗個レベルのCAR-T細胞を戻す必要があるらしい。


10の8乗個=数億個の細胞、、、どうやって、そんなに大量に増やすのか?



キムリアの製造元であるノバルティス社の写真などが新聞に出ていたりして、

全身白衣というか防護服の様な服装の研究者が、装置の上でバッグに液体を注入している。

どうやら、このXuri(ズーリ)という装置で培養している模様。




培養バッグに細胞と培養液(液体培地)を入れてユラユラ揺らして培養する装置。

特徴的なのは、少こしずつ新しい培地を供給しながら、

一方で少しずつ培養液を排出する機能があり、

定期的な培地交換をせず、連続的に還流・連続培養が出来る。

しかも、ガスを吹き込む機能もあるため、

閉鎖系のバッグで、細胞のダメージを最小限に長時間・大量に培養が可能。

データでは、最大2×10の10乗(=200億個)まで培養できるとか、、




こういう特殊な装置で培養しているんですね

この装置、バッグでユラユラ培養するため、T細胞の様に浮遊系の細胞しか大量には増やせません。。

が、先週ご紹介した、底に沈まなくなる培地添加材と組み合わせることで、

浮遊しない培養も大量培養できるかも??



ちなみにキムリアですが、

抗がん剤が効かなかった白血病患者のみ対象で、日本国内の患者数は200人程度とのこと。

3000万円以上するけど投与は1回で済み、

また高額医療費制度があるので、実際の患者負担は数十万円になるようです。


#KYMEIAH #novartis #細胞培養 #振とう培養

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